一人暮らしでも家族と暮らしていても、「ペット防災」を考えるときに多い悩みがあります。特にPDFでまとめたいと思った瞬間に、次のところで止まりやすいです。
- どこまで書けば“使えるPDF”になるの?(情報が多すぎて1枚に収まらない)
- 犬と猫で、何を分けて書くべき?(キャリーやトイレ、ストレス対策の違いが分からない)
- 印刷用は最小何があればいい?(最小版と詳細版の線引きが難しい)
- 持ち出しと在宅避難、どっち優先?(災害の種類で正解が変わりそうで迷う)
- 留守番中に起きたらどうする?(事前にできる設定が思いつかない)
この記事は、こうした迷いを減らしながら、あなたの家庭用の「ペット防災PDF」を自作できるように、設計図と手順を整理します。
PDFファイル自体を配布するのではなく、コピペしてPDF化しやすい文章構造(テンプレ)を用意し、必要な項目を「最小→標準→拡張」の順で組み立てられるようにします。
この記事で分かることは、主に次の4つです。
- ペット防災PDFが役立つ場面(災害直後/避難前/避難所/在宅避難/留守番中)と、用途別に中身を変える考え方
- PDFに入れるべき基本セット(持ち出しチェックリスト・在宅避難チェックリスト・緊急連絡先カード)の作り方
- 72時間(持ち出し)〜1週間(在宅)で、優先順位をつけて備える方法(犬猫の違い・代替案も含む)
- そのまま貼って使えるコピペ用テンプレ(1枚に収めたい人向けの“最小版”も用意)
読み終えたら、あなたは「何をPDFに書くか」「どの順で整えるか」を決められます。
まずは、用途(持ち出し/在宅/連絡先/行動手順)を分けて作るところから始めましょう。
- 第1章:ペット防災PDFが役立つ場面
- 第2章:PDFに入れるべき“基本3シート”
- 第3章:持ち出し用PDF(72時間)に入れる項目
- 第4章:在宅避難用PDF(1週間)に入れる項目
- 第5章:緊急時の行動手順PDF
- 第6章:避難所・車中・知人宅で困ることと対策
- まとめ
- PDF用テンプレ(コピペ用・別枠)
第1章:ペット防災PDFが役立つ場面

ペット防災の情報は、平常時に読んで理解していても、いざという時に思い出せないことがあります。
そこで役立つのが、PDF(保存・印刷できる形)で「やること」を短くまとめておくことです。災害時に見返す目的だけでなく、家族や知人と共有する目的にも向きます。
ここでは、ペット防災PDFが特に役立つ場面を整理し、用途によってPDFの中身を変える考え方を説明します。
災害直後(数分〜数時間):頭が回らない時の「行動手順」が必要
災害直後は、情報収集や片付けに気を取られやすく、ペットの確保や避難判断が後回しになることがあります。
この場面で一番役立つのは、文章を長く読む資料ではなく、行動の順番が1ページで分かる手順書です。
PDFに入れると良い要素の例
- 飼い主の安全確認→ペット確保→持ち出し→避難判断、の順番
- 「キャリーに入れる」「迷子札を付ける」など、最初の5分でやること
- パニックになった時の声かけ・捕まえ方のコツ(短文で)
ポイントは、細かい理由説明は削り、手順だけを残すことです。理由は平常時に記事で理解しておけば十分で、緊急時は「次に何をするか」が重要になります。
避難前(移動を決めるタイミング):持ち出しチェックが効く
避難するかどうかを迷っている時や、避難準備を始めた時は、持ち出しリストの抜け漏れが起きやすいです。
この場面では、72時間の持ち出し(最小限)に絞ったチェックリストPDFが便利です。
PDFに入れると良い要素の例
- 水/フード/トイレ/衛生/保温冷却/移動(キャリー等)の最小セット
- 「最優先」「次点」「余裕があれば」の3段階
- 家にあるものでの代替案(例:使い慣れた容器で給水、タオルで保温など)
ここでも、読み物ではなくチェックリスト中心が向きます。
避難所:ルールと配慮が必要で、事前の想定が助けになる
避難所は、環境が変わりやすく、周囲との距離も近くなりがちです。
犬猫ともに、鳴き声・におい・トイレ・ストレスが課題になりやすいので、PDFには「最低限のマナー」と「トラブル予防」を短くまとめておくと役立ちます。
PDFに入れると良い要素の例
- ペットを落ち着かせるための“いつもの匂い”の工夫(毛布など)
- トイレ管理(汚物の処理・袋・消臭など)
- 他人との距離、声かけの考え方(配慮の基本)
- 施設のルール確認(担当者に確認する、勝手に判断しない)
避難所は状況により対応が変わるため、PDFは「固定の正解」を書くより、確認すべき項目を中心にすると安全です。
在宅避難:停電・断水を前提に「1週間の生活設計」が効く
すぐに避難できない、あるいは在宅避難を選ぶ状況では、困りやすいのが停電・断水・トイレです。
この場面では、持ち出し用とは別に、1週間を想定した在宅避難チェックリストが役立ちます。
PDFに入れると良い要素の例
- 断水時のトイレ運用(犬の排泄、猫砂、汚物処理の手順)
- 室温管理(夏・冬)と、過度に危険な方法を避ける注意点
- 食事の調整(普段のフードを基本に、急な変更を避ける考え方)
- 衛生(拭き取り、手指、食器の扱い)
在宅避難は「量」の話に偏りがちなので、PDFには運用手順(どう回すか)を入れておくと実用的です。
留守番中:事前設定がすべて。PDFは「平常時の点検表」になる
留守番中に災害が起きると、飼い主がすぐに戻れない可能性があります。
この場面で役立つPDFは、緊急時の手順書というより、平常時に整えておく“設定チェック”です。
PDFに入れると良い要素の例
- 家具転倒・落下対策(ケージ周辺、寝床周辺)
- 脱走防止(窓・網戸・玄関の工夫、迷子札)
- 連絡先カード(近隣協力者、管理会社、かかりつけ病院など)
- ペット情報(写真、性格、苦手、薬、マイクロチップなど)
留守番対策は、派手な道具よりも「事故を減らす配置」や「連絡の仕組み」が重要になりやすいので、PDFで点検できる形にすると続けやすいです。
用途別に、PDFは「分けて作る」と失敗しにくい
「1枚に全部入れたい」と思うほど、情報が混ざって使いづらくなることがあります。
おすすめは、まず次のように用途で分割して作る方法です。
- スマホ保存向け:詳細版(複数ページでもOK)
- 紙で携行向け:持ち出し最小版(1ページ)
- 玄関・冷蔵庫に貼る向け:行動手順(短文・大きめ文字)
- 家族共有向け:連絡先カード+役割分担(誰が何をするか)
このあと第2章では、上の分割の中心になる「基本3シート(持ち出し/在宅/連絡先)」を、質問形式であなた用に組み立てる方法を紹介します。
第2章:PDFに入れるべき“基本3シート”

ペット防災PDFを作るとき、最初から「全部入り」を目指すと、情報が増えすぎて使いにくくなりがちです。
そこでおすすめは、まず“基本3シート”に分けて作ることです。
- ① 持ち出しチェックリスト(72時間):避難・移動に強い
- ② 在宅避難チェックリスト(1週間):停電・断水の生活に強い
- ③ 緊急連絡先カード(ペット情報つき):留守番・預け先・迷子に強い
この3つが揃うと、災害の種類が違っても「何を見ればいいか」がブレにくくなります。
ここでは、あなたの家庭用にカスタムできるよう、質問形式で整理しながら「PDFに何を書くか」を決めていきます。
① 持ち出しチェックリスト(72時間)に入れるもの
持ち出し用は「避難所に行くかどうか」より前に、移動できる状態を作るためのリストです。
ポイントは、持ち物を増やすよりも、“抜けると困るもの”を先に固定することです。
決めるための質問(コピー用)
- 避難が必要になったとき、キャリー(またはクレート)に入れられる?(犬/猫それぞれ)
- 普段食べているフードは、急に変えると体調を崩しやすいタイプ?
- トイレは、外でもできる?(犬)/砂がないと難しい?(猫)
- 薬や療法食がある?(あるなら“優先度:最上位”にする)
- 首輪・ハーネスに慣れている?(猫は特に「慣れていない」ことが多い)
PDFに書いておくと実用的な形
- 「最優先/次点/余裕があれば」の3段階
- 「代替案(家にあるもので代用)」の欄
- 犬猫で違う項目は、犬用・猫用の小見出しで分ける
※持ち出し用は、災害の種類(地震/台風など)よりも、移動と衛生に左右されやすいので、まずは“共通項”を固めると迷いにくいです。
② 在宅避難チェックリスト(1週間)に入れるもの
在宅避難用は、「外へ出る」よりも、家で回すことに焦点を当てたリストです。
特に困りやすいのは、停電・断水・トイレ・室温です。
決めるための質問(コピー用)
- 家が危険でなければ、在宅避難を選べる地域・住まい?(ハザードマップで浸水等を確認できる前提)
- 停電したら、室温はどうなる?(夏の暑さ/冬の寒さ)
- 断水したら、トイレはどうする?(犬の排泄、猫砂、汚物処理)
- 食器やトイレ用品を洗えない場合、衛生はどう保つ?
- 鳴き声・におい・ストレスが出やすいタイプ?(犬猫どちらも)
PDFに書いておくと実用的な形
- “量”だけでなく、運用手順を入れる
例:断水時のトイレ処理の流れ/最低限の拭き取り方法/室温対策の優先順位 - ローリングストックの更新欄(例:更新日、残量、次の補充メモ)
※在宅避難は「何日分」を断定しすぎるより、「まず72時間を固め、次に1週間へ広げる」ように段階設計すると現実的です。
③ 緊急連絡先カード(ペット情報つき)に入れるもの
このカードは、避難の場面だけでなく、留守番中の災害や飼い主が動けない状況でも役立ちます。
「連絡先」だけでなく、ペットを扱う人が困らないように、ペット情報もセットにします。
決めるための質問(コピー用)
- いざという時に、家に入って世話を頼める人はいる?(鍵・管理会社・大家・家族など含む)
- 預け先の候補は?(親族、友人、ペットホテル等)※名称はPDFに書いてOK、ただし宣伝はしない
- かかりつけの動物病院は?(診察券番号や連絡先を控える)
- ペットは人に慣れている?抱っこできる?逃げやすい?
- 迷子対策はどうなっている?(迷子札/マイクロチップ有無)
PDFに書いておくと実用的な形
- 「飼い主→代理人→次点」の順に連絡先を並べる
- ペット情報は短く:
- 名前、種別(犬/猫)、年齢(だいたいで可)
- 体格、毛色、写真(画像を貼れるなら)
- 性格(怖がり/隠れる/吠える等)
- 苦手(音/人/抱っこ等)
- 既往歴や薬(詳細は断定せず、“服用中の薬がある”程度でも可)
- マイクロチップ・迷子札の有無
※医療に踏み込む判断は避け、カードには「異常時は動物病院へ相談」など、安全側の一文を入れると扱いやすいです。
3シートを「同じ書式」で作ると、見返しやすい
PDFは“内容”だけでなく、“見やすさ”で実用性が大きく変わります。
3シートは、できるだけ同じ書式で統一すると、緊急時に迷いにくいです。
おすすめの統一ルール(例)
- 冒頭に「目的(いつ使うか)」を1行
- 本文はチェックボックス(□)中心
- 各シート末尾に「更新日」「保管場所」「共有先」を記入欄として入れる
- 犬猫の違いは「犬だけ」「猫だけ」を小さく分ける(共通を先に)
次の第3章では、このうち①の「持ち出し用PDF(72時間)」を、優先順位・代替案・犬猫の分岐つきで具体的な項目に落とし込みます。
第3章:持ち出し用PDF(72時間)に入れる項目

持ち出し用PDF(72時間)は、「災害の種類」よりも先に、移動できる状態を作るためのチェックリストです。
地震・台風・豪雨など何が起きても、まず共通して困りやすいのは次の6つです。
- 水(飲み水がないと体調が崩れやすい)
- 食事(急な変更は負担になりやすい)
- トイレ(避難所や屋外で詰まりやすい)
- 衛生(汚れ・におい・感染予防)
- 保温/冷却(室温変化、低体温/熱中症の回避)
- 移動(キャリー・首輪・脱走防止)
この章では、PDFにそのまま入れられるように、優先順位(最優先→次点→余裕)と、代替案(家にあるもので代用)もセットで整理します。
※量は生活環境や体格で変わるため、断定せず「目安」として書き、最終的には日常の消費量に合わせて調整できる形にします。
まず結論:72時間の“最優先”はこの8カテゴリ
持ち出し用の最優先は、次の8カテゴリです。ここが揃うと、避難所・車中・知人宅など、場所が変わっても対応しやすくなります。
- ペットを確実に管理できる道具(キャリー/クレート、リード等)
- 身元確認(迷子札、マイクロチップ情報、写真)
- 水と給水手段(水、折りたたみ皿等)
- 食事(普段のフード中心、急な変更を避ける)
- トイレ用品(犬/猫で分岐)
- 衛生用品(処理袋、拭き取り、消毒)
- 保温/冷却(タオル、ブランケット等)
- 情報とメモ(連絡先カード、持病/薬のメモ)
ここから先は、この8カテゴリを「持ち出し用PDFの項目」として落とし込みます。
① 移動(キャリー等):最優先。ここがないと始まらない
最優先(必ず)
- キャリー/クレート(犬猫それぞれに合うサイズ)
- 首輪またはハーネス+リード(猫も想定。慣れていない場合は“無理をしない”前提で)
- 予備のリード(切れたり濡れたりしたとき用)
- タオル(キャリーの目隠し・保温・体を拭くなど用途が多い)
次点(あると助かる)
- キャリーに敷くシーツや小さな毛布(いつもの匂いがあるものだと落ち着きやすい)
- ガムテープや結束バンド(キャリーの簡易補修や固定に使える)
余裕があれば
- 折りたたみ簡易ケージ(環境が許す場合のみ)
代替案(家にあるもので)
- キャリーがすぐ用意できない場合:丈夫な洗濯ネット(猫向き)や段ボールは“応急”として考える
※ただし破損しやすいので、長距離移動や混雑環境では安全性が下がります。
② 身元確認(迷子対策):脱走が起きた時の“後戻り”を減らす
最優先(必ず)
- 迷子札(電話番号などの連絡先)
- 直近の写真(スマホにも保存、できれば印刷も)
- マイクロチップの登録情報メモ(登録先の情報や番号など“確認に必要な情報”を控える)
次点(あると助かる)
- ペットの特徴メモ(毛色、体格、性格、持病や服薬があるか等を短く)
- かかりつけ動物病院の情報メモ(異常時は相談先として)
代替案
- 迷子札がない場合:首輪に油性ペンで連絡先を書いたタグを仮で付けるなど、最低限の識別を確保する
※外れやすさは残るので、できれば平常時に整えておきます。
③ 水:最小でよいので「飲める状態」を優先
最優先(必ず)
- 飲み水(目安:最低1日分×数日を意識。体格や気温で大きく変わる)
- 給水皿(折りたたみ、または普段使っている器でも可)
次点
- こぼれにくい給水ボトル(キャリー移動が長い場合)
- 水の管理用の小分け(ペットボトルを分ける等)
代替案
- 器は家にある小さめ容器で代用可能
- ただし、災害時は飲水量が落ちやすい子もいるので、飲める形(慣れた器)を優先するのが無難です。
④ 食事(フード):普段食べているものを基本にする
最優先(必ず)
- 普段のフード(小分けにしておくと扱いやすい)
- いつものおやつ(食欲が落ちたときの“呼び水”になる場合がある)
次点
- 使い捨てスプーンや小さな計量カップ(量をブレさせにくい)
- フードを入れる袋(防臭・防水)
余裕があれば
- 食欲が落ちた時用の“匂いが強い”補助食(急な変更でお腹を壊しやすい子は無理に使わない)
代替案
- 小分け袋がない場合:清潔な密閉袋で代用
- ただし、急なフード変更は負担になりやすいので、持ち出し用も基本は“いつものフード”が安全側です。
⑤ トイレ:犬と猫で分けて考える
犬:排泄場所が変わると詰まりやすい
最優先(必ず)
- 排泄物処理袋(多め)
- ペットシーツ(数日分を目安に)
- 消臭用の袋(におい対策)
次点
- 簡易トイレ用のシート固定用テープ
- ウェットティッシュ(体・足の拭き取り)
代替案
- ペットシーツが不足した場合:新聞紙・古布で応急(吸水性は下がる)
※ただし、滑りやすさや誤飲のリスクがある子は注意が必要です。
猫:砂がないと難しい子が多い
最優先(必ず)
- 使い慣れた猫砂(少量でも“いつもの匂い”があると成功率が上がりやすい)
- 小さな簡易トイレ(折りたたみ、または使い捨て容器)
- 排泄物処理袋、消臭袋
次点
- スコップ(小型でOK)
- トイレ周りの拭き取り用品
代替案
- 容器がない場合:段ボール+袋で応急(漏れ・破損に注意)
- 砂が足りない場合:少量の砂+吸水材で“最低限回す”発想にする(完全な代替は難しいことが多い)
⑥ 衛生:周囲配慮と体調管理の土台
最優先(必ず)
- ウェットティッシュ(無香料が無難)
- 消毒用(手指・器具の最低限。ペットに直接使う前提では書かない)
- 使い捨て手袋
- 汚物処理袋(においが漏れにくいものがあると便利)
次点
- 体を拭くタオル(複数)
- 目やに・口周り用のガーゼ等(必要な子のみ)
代替案
- タオルは古布で代用可能
- 水が限られる場面では「拭き取りで回す」前提の方が現実的です。
⑦ 保温/冷却:季節で“優先が逆”になる
最優先(必ず)
- タオル/ブランケット(保温にも目隠しにもなる)
- 断熱になる敷物(薄いマット等があれば)
次点
- 夏:保冷剤を包む布(直接当てない前提)、うちわ等
- 冬:アルミシート、カイロ(直接触れさせない、誤飲しない管理ができる場合のみ)
注意(PDFに書いておくと安全)
- 火器や不安定な電熱器具など、事故につながりやすい方法は避ける
- 体調が悪そうな場合は無理に自己判断せず、状況が落ち着いたら動物病院へ相談する
⑧ 情報・メモ:連絡先カードがあるだけで迷いが減る
最優先(必ず)
- 緊急連絡先カード(飼い主→代理→次点)
- ペット情報メモ(写真、性格、苦手、逃げやすいか)
- 服薬がある場合のメモ(薬名の断定は避け、処方がある/ない程度でも)
次点
- ハザードマップ確認メモ(避難先の候補や危険箇所)
※URLは本文に書かず、「事前に確認して紙にも控える」の形にする
72時間PDFは「最小版→標準版→拡張版」で作ると続く
持ち出し用は、最初から完璧にしなくても大丈夫です。続けやすい作り方は次の順番です。
- 最小版(1ページ):移動+身元+水+フード+トイレ(犬猫分岐)
- 標準版(2〜3ページ):衛生、保温冷却、情報メモを追加
- 拡張版:個別事情(薬、療法食、特別なケア)を追記
次の第4章では、持ち出しとは別に「在宅避難(1週間)」に必要な項目を、停電・断水・室温・トイレ運用の視点で整理します。
第4章:在宅避難用PDF(1週間)に入れる項目

在宅避難用PDF(1週間)は、避難所に行く前提ではなく、家で生活を回すための設計図です。
地震・台風・豪雨など災害の種類が違っても、在宅で困りやすいポイントは似ています。
- 停電:室温管理、照明、情報、衛生
- 断水:飲み水、トイレ、食器洗い、体の清潔
- 物流の遅れ:フードや猫砂が手に入らない
- ストレス:環境変化で食欲・排泄・行動が乱れやすい
持ち出し用(72時間)との違いは、在宅避難が「量」だけでなく、運用(どう回すか)が重要な点です。
この章では、在宅避難PDFに入れるべき項目を「断水・停電・室温・トイレ・衛生・食事・ストレス」に分け、目安と手順をセットで整理します。
まず結論:在宅避難PDFは“5つの運用”を軸にする
在宅避難用は、次の5つを軸にすると抜け漏れが減ります。
- 飲み水と給水の回し方(飲める形を確保する)
- トイレと汚物処理の回し方(断水でも詰まらない運用)
- 室温(暑さ寒さ)と居場所の作り方(停電でも安全側)
- 衛生(拭き取り・食器・手指)(水が少ない前提)
- ストレスと行動トラブルの予防(鳴き声、粗相、隠れる等)
PDFには、これらを「チェック項目+やり方(手順)」で短く入れるのが実用的です。
① 断水への備え:水は“飲む”と“生活で使う”を分ける
断水時に困るのは、飲水だけではありません。
犬猫のトイレ、体の拭き取り、食器の最低限の清潔など、水を使う場面が増えるからです。
PDFに入れる項目(チェック+手順)
- 飲み水:普段の飲水量をベースに、数日〜1週間の範囲で“目安”を決めておく
- 書き方の例:「普段の飲水量を基準に、最低数日分から段階的に増やす」
- 給水方法:慣れた器/こぼれにくい器/水を置く場所(倒れにくい位置)
- 生活用の水:ペット用の拭き取り・簡易洗浄に使う分を別枠で確保
- 断水時の優先順位
- 飲水 2) トイレ運用 3) 体の拭き取り 4) 食器の最低限の清潔
代替案(家にあるもので)
- 体の清潔は「洗う」より「拭く」を基本にする(タオル・ウェットティッシュ等)
- 食器は水で流せない時期は、拭き取り中心にして汚れを残しにくい器を選ぶ(可能なら)
※水の量は体格や環境で差が大きいので、PDFでは断定せず、「普段の消費を目安に」調整できる書き方が安全です。
② トイレの運用:断水でも“詰まらない仕組み”を作る
在宅避難で最も詰まりやすいのがトイレです。
特に断水があると、「洗えない」「捨てられない」「においがこもる」が同時に起きます。
犬:シーツ運用を“多め&処理重視”にする
PDFに入れる項目
- ペットシーツ(普段の使用枚数を基準に、数日→1週間へ段階的に増やす)
- 排泄物処理袋(におい対策の袋も含む)
- 置き場所:倒れにくい・踏みにくい場所(通路は避ける)
- 処理手順(例)
- 汚れた部分を内側に折る
- 袋を二重にして密閉
- 置き場(室外/換気できる場所)を決める
- 手指を拭き取り・消毒(可能な範囲で)
代替案
- シーツが不足した場合:新聞紙・古布で応急(吸水性は落ちるため「処理袋」を厚めに)
猫:猫砂が生命線。少量でも“いつもの匂い”を残す
PDFに入れる項目
- 使い慣れた猫砂(不足時は「全交換」より「足す」で回す発想)
- 簡易トイレ(予備も検討)
- スコップ、処理袋、消臭袋
- 処理手順(例)
- 固まりやすい部分を優先して除去
- 袋を密閉
- 砂は必要分だけ足す(無駄に捨てない)
- トイレ周りの拭き取り
代替案
- 砂の完全な代替は難しいことが多いので、在宅避難PDFでは「猫砂の備蓄と運用」を最優先項目に置く
③ 停電と室温:まず“居場所”を決める
停電時は、室温調整が難しくなります。
犬猫ともに影響を受けますが、特に短頭種・高齢・持病がある子などは負担が出やすいことがあります(断定はせず、注意として記載)。
PDFに入れる項目
- 室温の影響が少ない部屋を候補にする(窓が少ない、風通し、日当たり等を加味)
- ペットの“居場所”を固定(キャリーやケージ、寝床を置く場所)
- 夏の優先順位(例)
- 直射日光を避ける 2) 風通し確保 3) 濡れタオル等の冷却(直接当てない)
- 冬の優先順位(例)
- 断熱(床からの冷え) 2) 毛布で保温 3) カイロ等は誤飲・低温やけどリスクがあるため慎重に
やりすぎ・危険な例(注意喚起としてPDFに)
- 火器や不安定な暖房器具をペットの近くで使う
- 倒れやすい物を居場所の周囲に置く
- 電源が戻った直後に無人で家電を稼働させっぱなしにする(環境によって危険になることがある)
※体調に異常がありそうな場合は、状況が落ち着いたら動物病院へ相談する、という安全側の一文を入れておくと無難です。
④ 衛生:水が少ない前提で“拭き取りで回す”
在宅避難では、洗えないことが前提になりやすいので、衛生は「洗浄」より「拭き取り」を中心に設計します。
PDFに入れる項目
- ウェットティッシュ(無香料が無難)
- タオル(複数)
- 使い捨て手袋
- 体の拭き取りのタイミング(例:散歩後、トイレ周辺が汚れた時、嘔吐などがあった時)
- 食器の扱い:洗えない期間は汚れを残しにくい器にし、拭き取りで最低限回す
⑤ 食事:急な変更を避け、“普段の延長”で回す
災害時はストレスで食欲が落ちたり、消化が乱れたりすることがあります。
在宅避難PDFでは、難しい栄養設計よりも、「急な変更を避ける」「食べられる形を保つ」の方針を明記すると安全側です。
PDFに入れる項目
- 普段のフードを基本に備蓄(ローリングストックで回す)
- 予備のフード保管方法(湿気・害虫・におい)
- 食欲が落ちた時の対応(例)
- まずは水分・落ち着ける環境
- 無理に急な変更をしない
- 異常が続く場合は動物病院へ相談
⑥ ストレス:行動の変化を“想定しておく”だけで減らせる
避難所ほどではなくても、停電や生活音の変化、飼い主の緊張で、犬猫は落ち着かなくなることがあります。
PDFに入れる項目
- いつもの匂いの布(毛布、タオル)
- 隠れ場所(猫は特に重要になりやすい)
- 鳴き声・粗相・食欲低下など、起きやすい変化のメモ欄
- 「いつから」「どんな様子」を記録できると、相談が必要になった時に整理しやすい
ローリングストックは“更新日欄”があると続く
在宅避難PDFには、最後に次のような欄を入れるのがおすすめです。
- 更新日:____
- 水の残量(目安):____
- フードの残量(目安):____
- トイレ用品の残量:____
- 直近の入れ替えメモ:____
備蓄は「一度揃えて終わり」ではなく、普段の生活の中で回す方が現実的です。更新欄があるだけで、見直すきっかけになります。
次の第5章では、緊急時に見返すための「行動手順PDF」を、飼い主の安全→ペット確保→持ち出し→避難判断の順で、短文の手順書として組み立てます。
第5章:緊急時の行動手順PDF

緊急時の行動手順PDFは、持ち物リスト以上に「役に立つ瞬間」があります。
理由は簡単で、災害直後は頭が真っ白になりやすく、普段ならできることでも順番を間違えたり、確認を飛ばしたりしやすいからです。
この章では、PDFにそのまま貼れる形で、基本の流れを
飼い主の安全 → ペットの確保 → 持ち出し → 避難判断
の順に整理します。犬猫で動きが変わるところは補足で分けます。
※危険が続く状況では無理をせず、状況が落ち着いたら動物病院へ相談する、という安全側の前提でまとめます。
まず結論:緊急時は「3分・10分・30分」で分けると迷いが減る
行動手順は、時間で区切ると実行しやすくなります。PDFにはこの区切りを入れるのがおすすめです。
- 最初の3分:自分の身の安全と、ペットの“逃走防止”
- 最初の10分:ペットを確保して、移動できる状態にする
- 30分まで:持ち出し準備を整え、避難するか在宅かを判断する
このあと、それぞれの中身を具体化します。
最初の3分:飼い主の安全を確保し、ペットの脱走を防ぐ
緊急時は、まず飼い主が安全でないとペットを守れません。
同時に、犬猫は驚いて走り出すことがあるため、「逃げ道を塞ぐ」発想が役立ちます。
PDFに入れる手順(短文)
- まず自分の安全確保(落下物・転倒物から距離をとる)
- 可能ならドア・窓・網戸の状態を確認(開いていないか)
- ペットがいる部屋の“出入口”を先に押さえる(慌てて追いかけない)
- 首輪・ハーネスが付いていない場合は、無理のない範囲で装着を検討
- 大きな音や揺れが続く間は、無理に移動せず安全優先
注意(PDFに一文入れると安全)
- 揺れが続く・危険が大きいときは、ペットより先に自分の安全を優先する
最初の10分:ペットの確保(捕まえる)→キャリーへ誘導
ここは最も慌てやすい部分です。
「捕まえようとして逃げられる」→「追いかける」→「余計に捕まらない」という悪循環が起きやすいので、PDFには**“捕まえ方のコツ”を短く**入れておくと役立ちます。
犬:落ち着かせて“いつもの合図”を使う
PDFに入れるコツ
- 低い声で短く呼ぶ(大声で叱らない)
- 普段使っている合図(おいで・おすわり等)があるならそれを優先
- おやつやフードで誘導できる子は活用(無理に触らない)
- リード装着→キャリー(またはクレート)へ。急いで抱え込まない
- 震え・過呼吸のように見える場合は、まず安全な場所で落ち着かせる
猫:追いかけない。隠れ場所を“出口で待つ”発想
猫は驚くと隠れやすく、追いかけるほど出てこないことがあります。
PDFに入れるコツ
- 追いかけず、部屋を閉めて“逃げ場を増やさない”
- 隠れ場所の近くにキャリーを置き、入口を広く開けて待つ
- タオルを使って視界を遮りつつ、無理のない範囲で包む(噛みつきがある子は無理しない)
- 洗濯ネットが使える場合は安全確保に役立つことがある(猫が慣れていない場合は慎重に)
- キャリーに入れたら、タオルで目隠しして落ち着かせる
共通の注意
- 噛む・引っかくなど危険がある場合は、無理に素手で対応しない
- ケガや明らかな異常が疑われる場合は、落ち着いてから動物病院へ相談
30分まで:持ち出し準備→避難判断(在宅/避難所/車中)へ
ペットを確保できたら、次は「持ち出し」と「判断」です。
この段階でやることをPDFに短くまとめておくと、焦りが減ります。
PDFに入れる手順(短文)
- 水・フード・トイレ用品(犬猫分岐)を最優先でまとめる
- 連絡先カードとペットの写真(スマホ+紙)を確保
- キャリー内の敷物(タオル等)を準備
- 可能なら室内の危険(倒れそうな物、火の元)を確認してから移動
- 「避難所に行く/在宅避難/車中/知人宅」を判断する
「避難所に行く/在宅避難」の判断材料(状況別の分岐)
PDFには、断定ではなく「判断材料」を箇条書きで入れるのが安全です。
次のように分岐を作ると、迷いにくくなります。
在宅避難を選びやすい条件
- 家が安全で、余震や風雨でも大きな危険が少ない
- 浸水・土砂などのリスクが低い(事前のハザードマップ確認が前提)
- ペットが環境変化に弱く、避難所で強いストレスが出そう
- 断水・停電でも最低限回せる備えがある(トイレ・水・室温)
避難所など“外へ出る”判断が必要になりやすい条件
- 住まいに危険がある(倒壊の恐れ、浸水、土砂、火災など)
- ライフライン停止が長引き、在宅での継続が難しい
- 飼い主の体調や安全が保てない
- 周囲の指示(避難情報)に従う必要がある状況
車中・知人宅を検討する時の注意
- 車中:室温管理が難しくなることがあるため、季節によってリスクが変わる
- 知人宅:ペット受け入れ可否、トイレ、騒音などを事前に想定しておく
- どの選択でも、まずは飼い主の安全を優先する
最後に:緊急時の“やらないこと”もPDFに入れておく
緊急時は「やること」だけでなく、「やらないこと」を決めておくと事故が減ります。
PDFに入れる注意例
- ペットを追いかけ回さない(逃走の原因になりやすい)
- 不安定な火器・倒れやすい器具をペットの近くで使わない
- 無理な自己判断で体調異常を放置しない(落ち着いたら動物病院へ相談)
次の第6章では、避難所・車中・知人宅などで困りやすい「鳴き声・トイレ・ストレス・周囲配慮・ルール」を、トラブル予防の視点でPDFに落とし込みます。
第6章:避難所・車中・知人宅で困ることと対策

避難先がどこであっても、犬猫と暮らす人が困りやすい点はある程度共通しています。
それは「物が足りない」よりも、環境の変化と周囲との距離によって起きることが多いです。
- 鳴き声・においで周囲に気を遣う
- トイレの運用がいつも通りにできない
- ストレスで食欲や体調が乱れる
- ルールが場所ごとに違い、確認が遅れる
- 脱走・迷子のリスクが上がる
この章では、PDFに入れやすい形で「最低限のマナー」と「トラブル予防」を具体化します。
断定しすぎず、状況に応じて調整できる“確認項目”としてまとめます。
まず結論:避難先では「3つの優先」を守ると安定しやすい
避難所・車中・知人宅で共通して優先したいのは次の3つです。
- 脱走させない(管理を最優先)
- トイレと衛生を崩さない(におい・感染の予防)
- ストレスを増やさない(刺激を減らす)
この3つを守るための具体策を、場面別に整理します。
避難所で困りやすいこと
避難所は人が多く、音やにおいが混ざりやすく、ペットにとって刺激が強い環境になりがちです。
一方で、避難所の運用は地域や施設で違うため、PDFでは「正解」を決め打ちせず、確認→調整の順で動けるようにします。
① ルール:最初に確認する“3点セット”
PDFに入れる確認項目
- ペットを置ける場所(同伴可能エリア/別室の有無)
- 移動時のルール(キャリー必須か、リードのみ可か)
- トイレ・汚物の処理ルール(捨て方、置き場、分別)
ポイントは、遠慮して黙るよりも、早めに確認してトラブルを防ぐことです。
② 鳴き声・におい:周囲への配慮は“対策を先に出す”が安全
PDFに入れる対策
- キャリーやクレートにタオルをかけて視界を減らす(落ち着きやすい子がいる)
- いつもの匂いの布(毛布・タオル)を入れる
- 可能なら人通りの少ない位置に配置(通路や入口は刺激が増えやすい)
- 吠え・鳴きが続く場合は、まず刺激を減らす(大声で叱らない)
※周囲との摩擦を減らすには、「すみません」と繰り返すより、具体策を実行している状態の方が伝わりやすいことがあります。
③ トイレ:清潔さと密閉が最優先
PDFに入れる対策
- 汚物は袋で密閉し、においが漏れにくい形にする(袋二重など)
- 使用済みシーツ・猫砂は、決めた置き場・捨て方に合わせる
- トイレ場所は“静かで落ち着く”位置を探す(可能な範囲で)
犬猫で違いやすい点
- 犬:散歩に出られないことがある→室内トイレ運用が必要になる
- 猫:砂や容器が変わると排泄を我慢しやすい子がいる→“いつもの砂”が助けになる場合がある
車中避難で困りやすいこと
車中は「人目を減らせる」反面、室温と換気、スペースが課題になりやすいです。
PDFには、やることだけでなく、危険になりやすいポイントも短く入れておきます。
① 室温:季節でリスクが変わる
PDFに入れる注意
- 夏:車内温度が上がりやすい→直射日光を避け、換気と水分を優先
- 冬:床や空気が冷えやすい→断熱(敷物)と保温(毛布)を優先
- エアコンに頼りすぎず、体調変化があれば無理をしない
※ここでも「異常が続く場合は動物病院へ相談」という安全側の一文があると安心です。
② トイレ:場所を決めないと詰まりやすい
PDFに入れる対策
- 車内でのトイレスペースを固定(シーツ、簡易トイレ)
- 汚物処理袋をすぐ取れる位置に置く
- におい対策(密閉、換気)
③ 管理:脱走と誤飲を防ぐ
PDFに入れる対策
- ドア開閉時は必ずリード/キャリー管理(猫は特に逃げやすい)
- 足元に落ちた物(薬、食べ物、小物)を放置しない
- 車内で自由にさせすぎない(急ブレーキ時のケガ防止)
知人宅(親族宅)で困りやすいこと
知人宅は環境が落ち着きやすい一方で、相手の生活や家のルールがあります。
トラブル予防のコツは「最初に小さくお願いして、守れる形にする」ことです。
① 最低限のマナー:最初に決めること
PDFに入れる確認項目
- ペットを過ごさせる部屋・範囲(立ち入り禁止の場所)
- トイレの場所(臭い・床汚れへの配慮)
- 鳴き声が出た時の対応(時間帯など)
- アレルギーや苦手な人がいないか
② 環境変化:まず“1部屋で落ち着かせる”
PDFに入れる対策
- いきなり家中を移動させず、まずは1部屋で落ち着かせる
- いつもの匂いの布、いつもの食器、いつものフードを使う
- 猫は特に、隠れ場所(段ボール・キャリー内)を用意する
③ 脱走防止:玄関と窓が最大のリスクになりやすい
PDFに入れる対策
- 玄関の開閉時は“必ずペットを別室orキャリー”
- 網戸・窓の隙間、ベランダの出入口をチェック
- 迷子札・写真・マイクロチップ情報を手元に置く
体調・ストレス:よくあるサインは“記録して相談しやすくする”
避難先では、犬猫ともにストレスで行動が変わることがあります。
PDFには、症状を断定せず、「変化が続くなら相談」という書き方で整理します。
PDFに入れる“変化のメモ欄”例
- 食欲:いつから、どれくらい食べたか
- 排泄:回数、いつもと違う点
- 行動:隠れる/落ち着かない/鳴き続ける
- 体の様子:震え、呼吸が荒いように見える、元気がない など
安全側の一文(例)
- いつもと明らかに違う状態が続く場合は、状況が落ち着き次第、動物病院へ相談する
まとめ:避難先での“トラブル予防”はこの4点
最後に、PDFに入れておくと効きやすい要点を4つにまとめます。
- ① ルール確認を早めに(避難所は特に)
- ② 管理を徹底(キャリー・リード・ドア開閉)
- ③ トイレと衛生は密閉・固定で回す
- ④ 刺激を減らし、いつもの匂いで落ち着かせる
次の章(まとめ)では、ここまでの内容を重要ポイント5つに要約し、今日から動けるように「10分/30分/週末」の3ステップに落とし込みます。
まとめ

ここまで、「ペット 防災 PDF」として 保存・印刷して使える資料を自作するための設計を、持ち出し(72時間)・在宅避難(1週間)・連絡先カード・行動手順の考え方で整理してきました。
最後に、重要ポイントを5つに要約し、今日から手を動かせるように 3ステップに落とし込みます。
重要ポイントはこの5つ
- PDFは“用途別に分けて作る”と使いやすい
1枚に全部詰め込むより、持ち出し/在宅/連絡先/行動手順のように役割で分けた方が、緊急時に迷いにくくなります。 - 持ち出し(72時間)は「移動・身元・水・食事・トイレ」が最優先
災害の種類に関係なく、移動できる状態(キャリー等)と迷子対策、そして水とトイレが最初に詰まりやすい部分です。 - 在宅避難(1週間)は“量”より“運用”が大事
停電・断水がある前提で、トイレや衛生、室温、食事をどう回すかを手順化しておくと実用性が上がります。 - 緊急時の行動は「3分・10分・30分」で区切ると動きやすい
飼い主の安全→脱走防止→確保→持ち出し→避難判断の順にしておくと、焦っても手順を戻しやすいです。 - 避難先では「脱走防止・トイレ衛生・刺激を減らす」がトラブル予防の中心
ルール確認を早めにし、キャリー・リード管理を徹底し、いつもの匂いで落ち着かせる工夫が役に立ちます。
今日やるべき行動:3ステップ
「備えは大事」と分かっていても、まとまった時間が取れないことは普通にあります。
ここでは、時間別に“最低限の前進”ができる手順を提示します。
ステップ1(10分):まず“書く枠”だけ作る
- PDF(またはメモ)に、次の見出しだけ作る
- 持ち出し(72時間)
- 在宅避難(1週間)
- 緊急連絡先カード
- 緊急時の行動手順
- 連絡先カードに「飼い主の連絡先」「かかりつけ病院」「代理の候補」を書ける範囲で書く
- ペットの写真をスマホで最新にしておく(1枚でOK)
※この段階は、物を揃えるより「型を作る」だけで十分です。
ステップ2(30分):“最小版”を完成させる
- 持ち出し(72時間)の最小セットだけ埋める
- キャリー/クレート、リード等
- 迷子札・写真・マイクロチップ情報メモ
- 水と器
- いつものフード
- トイレ用品(犬/猫で分岐)
- 家にあるもので代替できるものは「代替案欄」に書いておく
- 置き場所を決め、紙で1枚印刷(難しければスマホ保存だけでも可)
※「最小版」があると、いざという時の迷いが減ります。
ステップ3(週末):在宅避難と行動手順を“手順化”する
- 在宅避難(1週間)のPDFに、次の手順を短文で書く
- 断水時のトイレ運用(犬/猫)
- 拭き取り中心の衛生運用
- 室温対策の優先順位(夏/冬)
- 緊急時の行動手順を「3分・10分・30分」に区切って書く
- 更新欄(更新日、残量、次の補充)を付け、ローリングストック化する
※週末に「運用の形」まで作れると、備えが続きやすくなります。
次の章では、ここまでの内容を そのままコピペしてPDFにできるテンプレとして、チェックボックス形式(□)でまとめます。1枚に収めたい人向けの「最小版(ミニ)」も用意します。
PDF用テンプレ(コピペ用・別枠)
ここから下は、そのままコピーして貼り付ければPDF化しやすい体裁でまとめたテンプレです。
まず「最小版(ミニ)」で1ページを作り、余裕が出たら「標準版」を追記する流れがおすすめです。
【最小版(ミニ)】1ページに収める用(まずはこれ)
① 持ち出し(72時間)ミニ(□チェック用)
犬猫共通
- □ キャリー/クレート(安全に運べる)
- □ 首輪 or ハーネス+リード(予備があれば尚よい)
- □ タオル(目隠し・保温・拭き取りに使う)
- □ 迷子札(連絡先入り)
- □ ペットの写真(スマホ保存+可能なら紙)
- □ マイクロチップ情報メモ(登録情報の確認に必要な内容)
- □ 飲み水(普段の飲水量を目安に、まず数日分から)
- □ 給水用の器(慣れた器でも可)
- □ いつものフード(小分けが便利)
- □ 排泄物処理袋(多め)
- □ ウェットティッシュ(無香料が無難)
- □ 緊急連絡先カード(飼い主→代理→次点)
犬だけ
- □ ペットシーツ(普段の使用量を目安に)
猫だけ
- □ 使い慣れた猫砂(少量でも“いつもの匂い”が助けになることがある)
- □ 簡易トイレ容器(折りたたみ等)
- □ スコップ(小型でOK)
② 在宅避難(1週間)ミニ(停電・断水を想定)
犬猫共通
- □ 水:飲水+生活用(拭き取り等)を分けて確保
- □ 室温:過ごす部屋を決める(直射日光/冷えを避ける)
- □ 衛生:拭き取り中心で回す(タオル・ウェット類)
- □ フード:普段のフードを基本に(急な変更は避ける)
- □ トイレ:処理袋・消臭袋・置き場を決める
犬だけ
- □ シーツ運用(汚物は密閉→置き場固定)
猫だけ
- □ 猫砂は「全交換」より「足す」で回す(不足対策)
③ 連絡先カード(ペット情報つき)ミニ(記入欄)
- □ 飼い主:氏名_____ 電話_____
- □ 代理(第一候補):氏名_____ 電話_____
- □ 代理(次点):氏名_____ 電話_____
- □ 管理会社/大家(必要なら):_____
- □ かかりつけ動物病院:_____(異常時は相談)
- □ ペット情報:名前___/犬・猫/毛色___/性格___
- □ 苦手:_____(抱っこNG 等)
- □ 服薬・療法食:有・無(詳細は別紙でも可)
- □ 迷子対策:迷子札 有・無/マイクロチップ 有・無
- □ 写真:スマホ保存 済・未(可能なら印刷も)
④ 緊急時の行動手順ミニ(3分・10分・30分)
- □ 最初の3分:飼い主の安全→窓/ドア確認→逃げ道を増やさない
- □ 最初の10分:落ち着かせて確保→キャリーへ(追いかけない)
- □ 30分まで:水/フード/トイレ最優先→連絡先カード→避難判断
【標準版】詳しく書く用(複数ページOK)
① 持ち出し(72時間)チェックリスト(標準)
犬猫共通
- □ キャリー/クレート(サイズ確認)
- □ 首輪 or ハーネス+リード(予備)
- □ タオル・毛布(目隠し/保温/拭き取り)
- □ 迷子札(連絡先)
- □ 写真(スマホ+紙)
- □ マイクロチップ情報メモ
- □ 飲み水(普段の飲水量を目安に)
- □ 給水の器
- □ いつものフード(小分け)
- □ おやつ(食欲が落ちた時の補助として)
- □ ウェットティッシュ(無香料)
- □ 使い捨て手袋
- □ 排泄物処理袋(密閉できる袋があると便利)
- □ 連絡先カード
- □ 持病/服薬がある場合のメモ(異常時は動物病院へ相談)
犬だけ
- □ ペットシーツ(必要量は普段の使用を目安に)
- □ 足拭き用(散歩後の汚れ対策)
猫だけ
- □ 猫砂(使い慣れたもの)
- □ 簡易トイレ容器
- □ スコップ
- □ 洗濯ネット(必要なら。慣れていない場合は慎重に)
優先順位メモ(記入欄)
- 最優先:__________
- 次点:__________
- 余裕があれば:__________
- 代替案(家にあるもので):__________
② 在宅避難(1週間)チェックリスト(標準)
断水
- □ 飲み水:普段の飲水量を基準に段階的に確保
- □ 生活用の水(拭き取り等)を別枠で確保
- □ 食器の扱い:洗えない期間は拭き取り中心で回す
停電・室温
- □ 過ごす部屋を決める(直射日光/冷えを避ける)
- □ 敷物(床からの冷え・熱を避ける)
- □ 夏:風通し+水分(直接冷やしすぎない)
- □ 冬:断熱+毛布(火器は慎重に)
トイレ運用(断水でも回す)
- □ 犬:シーツ→密閉→置き場固定→手指の拭き取り
- □ 猫:固まり優先で除去→袋密閉→砂は必要分だけ足す
衛生
- □ ウェット類(無香料)
- □ タオル複数
- □ 手袋
- □ 汚れた場所の拭き取り手順を決める
食事
- □ 普段のフードを基本に備蓄(ローリングストック)
- □ 保管方法(湿気・害虫・におい)
- □ 食欲低下が続く場合は、状況が落ち着き次第、動物病院へ相談
ストレス
- □ いつもの匂いの布
- □ 隠れ場所(猫は特に)
- □ 行動変化メモ欄(いつから/どんな様子)
③ 連絡先カード(標準)【記入欄】
- 飼い主:_____ 電話:_____
- 代理(第一):_____ 電話:_____
- 代理(次点):_____ 電話:_____
- 管理会社/大家:_____
- かかりつけ動物病院:_____
- 預け先候補(複数):__________
- ペット情報:名前___/犬・猫/性別___/毛色___
- 体格:小・中・大(目安)/性格_____
- 苦手:_____/逃げやすい:はい・いいえ
- 服薬・療法食:有・無(詳細は別紙)
- 迷子札:有・無/マイクロチップ:有・無
- 写真:スマホ保存(済・未)/印刷(済・未)
④ 緊急時の行動手順(標準)【短文手順】
最初の3分
- □ 自分の安全確保(落下物・転倒物から距離)
- □ 窓・ドア・網戸の状態確認(開いていないか)
- □ ペットの逃げ道を増やさない(追いかけない)
最初の10分
- □ 落ち着かせて確保(大声で叱らない)
- □ 犬:いつもの合図→リード装着→キャリーへ
- □ 猫:部屋を閉める→キャリーを開けて待つ→タオルで落ち着かせる
- □ けが・異常が疑われる場合は、状況が落ち着いたら動物病院へ相談
30分まで
- □ 水・フード・トイレ用品を最優先でまとめる
- □ 連絡先カード・写真・迷子対策を確保
- □ 避難判断(在宅/避難所/車中/知人宅)を状況に応じて決める
- □ ルール確認(避難所の場合は担当者に確認)
更新欄(最後に付けると続きやすい)
- 更新日:_____
- 水(残量目安):_____
- フード(残量目安):_____
- トイレ用品(残量目安):_____
- 連絡先の変更:有・無(変更内容:_____)



コメント